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エラーTシャツは存在するか
切手を集めたことがある人はいますか。

浮世絵シリーズや国宝シリーズのような、きれいで値打ちが上がっている大型記念切手に、誰でも一度はあこがれますよね。紫色の『月に雁』と、セピアの『見返り美人』。でもこの世界のマニアは、もっと珍しい「エラー切手」を探すのだそうで。

エラー切手とは、最終チェックをすり抜けた失敗作が、郵便局などで売られてしまったもの。チェックでハネて回収しておきながら、手違いで外へ出た場合もあるそうです。人物画で右ききと左ききを間違えて描いたなどはエラーとはいえず、ごく局地的なハプニングほど珍重されるようですね。

有名なのは「逆さまジェニー」という、1918年アメリカの航空切手です。複葉機をうっかり天地逆に印刷した版が、わずか1シートだけ流出し、目打ちで切り離されて世に拡散した100枚だそう。日本のエラー切手は「キ半銭」が有名で、1円の半分に当たる「半銭」の漢字の点々を、一部の版だけ担当者が彫り忘れた1872年の通常切手です。

ところで切手と同様、Tシャツも印刷物です。ならば、チェックをすり抜けたエラーTシャツも、あってよさそうです。「あらまっ、このTシャツ、この1枚だけ絵が逆さまよ・・・」。

エラーの語で調べてみますと、あるのはパソコンのエラーメッセージTシャツぐらい。ところがその後、「マルチプリントTシャツ」なるものを発見しました。「試し刷り」とありますが、これはいったい・・・

マルチプリントTシャツの正体は、本番前にテストプリントした時のTシャツです。成果品じゃないし、試作品とも違います。印刷直前の練習みたいなもの。ゴミ箱行きにならずに、なぜか命を得て店頭にたどり着いたものらしい。犠牲にする1着をなるべく有効利用しようと、別の絵を重ねつつ散らしつつ・・・。まるで落書きバトルみたい。

美術界には「ガラクタ集積の美」というべき反逆アートがありまして・・・。たとえば家電ゴミを積み上げたとか。そんなガラクタアートのゴチャゴチャに、マルチプリントTシャツは一見似ていますが、個々の絵自体は売り物と同じで、きれいです。

そんなマルチプリントTシャツの1着は、ロックバンドの詰め合わせ。イギリスのイエスやEL&Pなど、複雑な演奏と自前の長尺曲で天下を取った大物がこんなところに・・・。レコードやCDを持っていれば、このTシャツを分析して遊べそうですね。

そのEL&Pの図柄は、セカンドアルバム『タルカス』から引用されています。火山の噴火で生まれたタルカスは、無限軌道と砲塔を備えた機械生物。次々と怪獣を倒しますが、さそりの尾を持つ人面ライオン「マンティコア」に刺されてしまい、壊されて海中へ沈みゆく・・・あわれー。

アルバムコンセプトでは、タルカスは破壊のシンボルです。ピアノとキーボードのキース・エマーソンは当時のインタビューで、核の力と世界の破滅についても「ヒロシマ」の語とともに触れていました。飛行船がプリントされたレッド・ツェッペリンの場合もそうでしたが、冷戦の危機が音楽モチーフの根底に潜んでいたのかも知れませんね。
VINTAGE T-SHIRTS T-BOY メニューのSPECIALページ参照)。

『月に雁』から話が次々移りましたが、絵は全然関係なくサーファーものです。


製品写真
小さな時間05 サーファー (おもしろいTシャツの店 デザインの詳細と製品

テーマ:Tシャツ - ジャンル:ファッション・ブランド

【2009/09/10 22:18】 | おもしろいTシャツ | page top↑
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