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赤と青のいすTシャツ
このアートなイスは93年前の1917年に考案されて、今でも日本で新品が買えます。木の角棒と板で組まれていて、赤、青、黄、黒の4色で塗り分けられ、見た目がきれいで目を引きます。

作者のヘリット・トーマス・リートフェルトは、オランダのゴッホ美術館の設計者です。でも有名なのは、『シュレーダー邸』という家です。4人家族用の、内部に壁を設けない近代住宅。姫路城などと同様に、ユネスコの世界遺産に登録されています。色も姫路城のように白を基調として、デザイン・テイストにあふれています。

リートフェルトらが始めた、デ・ステイルという芸術運動のメンバーの中で一番有名なのは、画家のピエト・モンドリアンでしょう。ピカソのように「人物」「静物」「風景」の三大モチーフからの変形にとどまらず、幾何学的な無機質な絵を求めて、純粋抽象画の頂点に立ちました。

モンドリアンの究極の絵画は、タテヨコのわずかな線にアクセントカラーを加えたシンプルな造形です。ちょうど和風住宅の障子やあかり窓、床の間の簡素な造作にイメージが似ているので、実は日本にはモンドリアンの隠れファンが多いんですよ。

そのモンドリアンの絵を立体物にしたら、『赤と青のいす』みたいになるわけです。このイスをもし一色に塗ってしまうと、見かけの印象がさっぱり弱くなるので、色の大事さを知る題材にもなっています。

さて、デ・ステイルはやがて内紛を起こします。「モンドリアンが提唱し、絵画が基盤で、タテ線とヨコ線を重視、斜め線は極力ひかえる」という『新造形主義』に対して、「リーダーが提唱し、建築が基盤で、タテ線とヨコ線と、さらに斜め線も重視」という『要素主義』が対立しました。リーダーではないモンドリアンが脱退したとされます。

今の感覚では、モンドリアンの『新造形主義』の方がピュアで魅力的ですが、『赤と青のいす』は背中とお尻が当たるところが斜めで、ピュアでなく思えます。ところが、こうした脇役の斜め要素を、『新造形主義』も別にダメとは言っておらず、結果的にこのイスはデ・ステイル運動全体の優等生になっています。

この芸術運動は、デザイン界にも決定的な影響を与えて新しい伝統になり、今も応用されています。植物をあしらったりした有機曲線の飾りつけに対して、タテヨコ線をきりっと強調したデザインだとかレイアウトは、Tシャツにも時々見かけます。もちろん、和風から出発してそうなった場合もあります。


製品写真
赤と青のいす (おもしろいTシャツの店 デザインの詳細と製品

テーマ:Tシャツ - ジャンル:ファッション・ブランド

【2010/02/09 16:26】 | おもしろいTシャツ | トラックバック(0) | page top↑
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