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ジクレー、電子版画、怪奇現象アートTシャツ
ジクレーをご存じでしょうか?
美術作品の一種で、別名「電子版画」です。その正体は、コンピューター画像をインク式プリンターで印刷した紙や布・・・要するに印刷物ですね。

ジクレーの作り方は大きく2つに分かれます。ひとつはCGです。コンピューターで絵を作って印刷する。もうひとつは撮影物です。油絵をカメラ撮影して印刷する。

プリンターで印刷した美術作品は、全てが真作です。ニセ美術とか、美術もどきとか、インチキ絵画と呼ぶ意見は正しくありません。「でも印刷物に、美術的な価値があるの?」という素朴な疑問は、誰でも思いつくでしょう。

美術の定義は、作者に美術表現の意思があることが唯一の条件です。手作りだろうが機械だろうが、関係なし。この定義に他の条件を加えると、どこかでつじつまが合わなくなります。

たとえば、味わい深い墓石が美術でないのは、石工が美術表現として創作しないからです。作り方がていねいだとか、心を打つとかは、美術かどうかと関係ないんですよ。

「そうは言っても、ネットで拾ったガラクタ画像を印刷して、アートの顔をされても困る」という声も予想できます。ところがすでに、ガラクタは美術の定番です。ガラクタ作品は1920年代からあって、60年代前衛や80年代インスターレーションは、拾ってきた砂利や木の葉を床にまいて、家電ゴミを並べたアート作品でした。

ゴミ物品ならアートで、ゴミ画像ならアートでない・・・これでは整合が取れません。

感情的には、打ち出の小づちみたく絵が無限に作れたらずるいや、とケチをつけたくなります。これは、現に価格に反映しています。存命作家のジクレーは入魂作でも10万円以内、105円のもあります。ガラクタ画像なら、無料配布のセルフ印刷でしょう。ジクレーは手摺り版画より安価で、本物美術の中で一番安いんです。

ちなみにCGジクレーを作るには、キャンバス絵画よりコストが10倍以上かかります。だから、金もうけでCGジクレーを作る人はいないでしょう。同サイズなら、キャンバス絵画の方がずっともうかる計算です。

実は当工房で、過去にCGジクレーを販売しました。作家70人ほどの店でしたが、業績は悪かったです。店は数年で消えて、ジクレー用の絵が宙に浮いたのでTシャツに転用しましたが、やはりだめでした。

だめな原因は作風です。普通CGといえば、未来風のメルヘンやファンタジーがほとんどです。宇宙ロマンの乙女チックなイラスト。その常識に反して、現世の修羅場とか、社会の蹉跌や人類の運命を悲劇的に描いた抽象だから、幸せを売る産業としては?だったのです。

そんな絵にした理由は、個人宅向けではなく美術館の展示用だからです。美術館で見たら、古典美術愛好家はぶっ飛んで怒るよな、という絵です。だから現代美術愛好家が少ない中、商品マーケティング的にはアウトとなりました。

このTシャツの原画は、『はるか昔の怪奇談』シリーズの『最果ての海』と題したCGジクレーです。私たちが宇宙の果てを想うのと同様に、昔の人が海の果てを想った。そこには滝があって、船が落ちてしまうことを恐れた、そんな胸騒ぎの世界観をモチーフにしたギャグ混じりの空想画です。

絵に細線があって、黒シャツの白引き処理がずれて、線がかすんだり増えてしまう可能性があります。でも元絵が変てこだから、それも良しとしました。ダウトも個体差になる、実験的なプリントアートTシャツです。


製品写真
最果ての海 (おもしろいTシャツの店 デザインの詳細と製品
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テーマ:Tシャツ - ジャンル:ファッション・ブランド

【2011/10/17 16:52】 | おもしろいTシャツ | トラックバック(0) | page top↑
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