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特大プリントTシャツの不思議
一方UPSOLD店は、特大プリントTシャツを登場させました。これは、いわゆるデカTシャツではなく、デカプリントです。プリント面積は特別大きいけれど、Tシャツ自体は特に大きくはないという。

Tシャツと保持装置の仕様で、絵を印刷できるエリアが広くなっています。広いエリアに絵を大きく広げて出せば、特大プリントとなります。

当たり前ですが、絵はタテヨコが大きいほど印象が強くなります。ここでちょっと、絵画の展覧会で考えてみます。美術の合同展には、企画展と公募展があります。企画展の一種が運動展で、たとえば昔のシュールレアリスム展のように、同じ思想の画家が集まって主張するものです。

公募展の方は誰でも参加できて、審査員が採点して上位のみ展示されます。一応常識ごととして触れますが、世界美術史に残る作品は、公募展からではなく、運動展出身か特命発注ばかりです。原因は審査員がリミットとなる制約のせいで、これは部外には知られざるマメ知識です。

その公募展では、サイズ制限があります。理由は、絵が大きい方が、全ての面で好印象を与えるからです。そこで公募展によっては、会費を払った会員は2倍の面積が許されるルールにしていました。つまり優遇措置ですね。

国際スポーツ大会を記念する学生展で、ある美術大学が制限よりも大きい号数で集団応募したことがありました。サイズが一回り大きいだけで、手軽にインパクトが増すことを常日頃から覚えていて、ズルしたんでしょうね。

なぜショボい業界ネタへ、Tシャツの話から振ったかといいますと、展覧会で大小2サイズの絵画が並んでいる光景を、特大プリントTシャツで思い出したからです。サイトカタログに並ぶ特大プリントを見て、普通のプリントに目をやると、あれっと思うほど絵がちっちゃく見えます。

萎縮したように目に映る普通のプリントをしばらくながめると、やがてそれが当たり前の大きさに戻って見えます。絵画もTシャツも並べて見くらべた時は、サイズ差がいっそう強調されます。

特大Tシャツではエリアいっぱいに絵を置くだけでなく、小ぶりな絵を周辺に片寄せて置くことも可能です。もちろん、着ると両端部が体側に回って正面から見えにくいので、難しい工夫が必要でしょうけど。

活字スローガンのように、全体が一目で読める必要がある場合は、大きすぎると逆効果ということもあります。まずは模様のような絵柄が無難かも知れません。


製品写真
バレエ シンデレラ 真夜中の柱時計03 (おもしろいTシャツの店 デザインの詳細と製品
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テーマ:Tシャツ - ジャンル:ファッション・ブランド

【2010/04/30 22:46】 | おもしろいTシャツ | トラックバック(0) | page top↑
黒とピンクのTシャツ
日本最大級のTシャツ通販店と目されるClubT社が、ついにブラックやダークカラーのTシャツを扱います。これで全てのネット通販大手で、黒シャツを買えるようになりました。

シルクスクリーンなら、白シャツよりも黒シャツは少し高いだけです。でもプリンターで印刷すると、白黒シャツの価格差が大きくなります。理由は、同じTシャツプリンターといっても、黒い布に印刷するタイプは、白インクを備えて着色部分全てをいったん白インクで染める特別仕様だからです。

ではこの特別仕様のプリンターで、ピンクやイエローなど淡いカラーTシャツに印刷するとどうなるでしょうか。実は、色が正確に出て、思ったよりもきれいな絵になるのです。

たとえば、頂上が白い富士山の絵をTシャツに印刷するとします。普通のTシャツプリンターなら、白い部分は何も塗らずに、Tシャツの布の白をそのまま見せます。だからピンクのTシャツに印刷すると、山頂は白くならずにそのままピンクになります。白は表現できません。布のピンクよりも明るい黄色を塗った時も、インクと布色が混じってやまぶき色になってしまいます。

そこで黒シャツ用プリンターを使えば、白い部分を放置せずに、ちゃんと白インクを塗りますから、ピンクの背景に抜けるように白い富士山を描けるのです。でももちろん、価格は高めになります。黒シャツと同じ値段のピンクや水色シャツがカタログに並んでいれば、このタイプになっています。

さて、ここからは難しい話。実はClubT社の黒シャツ解禁で、白インクを使わない従来の白シャツの色も少しだけ良くなります。これは入稿データに透明色の定義を追加するために、CMYKデータをやめてRGBデータを使うからです。

オフィスで使うカラーレーザープリンターも、Tシャツ用のインクプリンターも、どちらもCMYKの顔料でフルカラーを出します。そのため絵のRGBデータは、どこかの時点で必ず分解計算してCMYKデータへと置き換えざるを得ません。どの段階でCMYKに変えてもいっしょな気がしますが、実は違うんです。

書籍などの印刷出版の現場では必ず、前もってCMYK変換したデータで印刷しますが、実はこれが最もひどく色がさめて沈む手順なのです。一度もCMYK変換しないで、最後までRGBのままプリンターに送った方が、色の鮮度の落ち方はましになって、鮮やかな色に出ます。

厳密に書くなら、「ペイントソフトでCMYK変換されたデータをCMYKモードのプリンターに送るよりも、RGBデータをRGBモードのプリンターに送って、プリンタードライバーにCMYK換算させた方が、出る色は彩度が上がる」というわけです。

なぜこんなところを強調するかといいますと、「プロがやっているから一番美しいのだ」と誤解して、つとめてCMYK変換したがるアマチュアが多いからです。特にMacのDTPをかじった人はそういうイメージを持ちやすくて、オフィス内のパンフ作り作業などでよく衝突が起きます。

CMYKで印刷するより、RGBで印刷する方がきれいです。

印刷出版のプロ現場でCMYK入稿が鉄則なのは、少しでもきれいに出す目的ではなくて、スピードが目的です。業界全体で平準化された手順に乗せて、高速輪転機で大量印刷して書店に届ける、その途中で上流に差し戻しするタイムロスを省くには、手動調整しやすい原理のCMYKが有利だったのです。

Tシャツに戻ると、RGBデータを受けつけるプリンターは、ドライバーソフトがCMYK換算やCMYKW換算して印刷します。これは、CMYK変換してから印刷する従来よりも、少しでも色鮮やかな絵のTシャツになります。


製品写真
午後の気がかり01 (おもしろいTシャツの店 デザインの詳細と製品

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【2010/04/20 20:08】 | おもしろいTシャツ | トラックバック(0) | page top↑
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